【Alteryx】Alteryx Starter Kits製品がインストールできないとき
こんにちは、アライアンス統括部の清水です。
今日は【Alteryx Starter Kits 製品】をインストールしようとすると、エラーが発生してうまく行かないときの対処法についてご案内します。その前に、今回検証した【Alteryx Starter Kit for Salesforce】について軽くご紹介しておきます。
このエラーの対処方法は、Alteryx Starter Kit for Salesforceに限らず他のAlteryx Starter Kit 製品でも、共通のため同様のエラーが発生している場合はご参考くださいませ。
Alteryx Starter Kit for Salesforce
概要
Salesforceからデータを取り込み、AlteryxDesignerで加工・集計を行い、Salesforceに再度取り込むことも可能です。さらにTableauなどの製品をお使いの場合は、そのデータをダッシュボードで確認することもできます。
前提条件
- Windows 10 Pro 64
- Alteryx Designer バージョン 2022.3
- Salesforce_NonAdmin_StarterKit_x64.exe(Feb 25, 2021追加のもので、現在の最新版)
Starter Kit
少し古いバージョンだと「Salesforce Wave Output Tool」や「Salesforce Einstein Analytics Tool」といった情報が混在していたのですが、現在は以下の内容でした。
- サンプルワークフロー
- Salesforce Input tool
- Salesforce Output tool
以下のサンプルワークフローは、商談の売上予測分析の例ですが、このように、Salesforce内に存在しているAccountIDなどといったサンプルデータがすでにAlteryx内に用意されているため、使い勝手を確認するうえでサンプルワークフローは便利だと思いました。
インストール手順
ライセンスポータルへアクセスします
Starter Kits一覧を表示します
インストーラーをダウンロード
Download Manager
インストーラーをクリックし、Download Managerから、インストールをすすめます
規約を確認します。
インストールが完了すると、このようになります。
AlteryxDesignerに、Salesforce Starter Kitが入っていることが分かります。
インストールが出来ないとき
以下の内容を参考にしています。
Error: "Alteryx is not installed error" when Installing Starter Kits
エラー内容
Download Managerからインストールを進めた際に
規約ページへ行かずに、このようなエラーになる場合があります。
これはご利用いただいているWindowsPCのシステムレジストリにて、Alteryxのレジストリキーが見つからないため発生しているエラーの可能性が高いです。
Windowsのシステムレジストリとは
Windowsのシステムレジストリは、通常何もしなくても設定の変更、削除、更新などを行ってくれるため、基本的には操作する必要がありません。しかし、ご利用中のPCにて問題があった時に、レジストリを変更や修正する事によって問題が改善される場合があります。
※Windows レジストリを誤って編集すると、コンピューターに問題が発生する可能性がありますので、編集する際には事前にバックアップを保存の上、操作には十分ご注意ください。
対処方法
レジストリエディターを開きます。
コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\SRCにあるデータをエクスポートし、バックアップを取得します。
コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\SRC\Alteryx内で、右クリックを行い、文字列値の新規追加します。
以下の値を追加します。
- Name: LastInstallDir
- Data: <Alteryxのインストール先のパス>
Alteryxのインストール先のパスは、ご利用中のAlteryxDesignerのプロパティから、「ファイルの場所を開く」にて確認が可能です。
管理者バージョン:管理者バージョンではマシンの管理者権限が必要です。マシン上のすべてのユーザーによって実行され、システムの Program Files ディレクトリにインストールされます。
非管理者バージョン:非管理者バージョンではマシンの管理者権限は必要ありません。ユーザーの App Data の場所にインストールされ、インストールしたユーザーだけが実行できます。
保存後に、再度Download Managerからインストールをし直します。
正常にインストールが終わると、このようにレジストリエディター上にもStarterKitの表示がされていることが分かります。
終わりに
こちらの対処方法は、WindowsPCのレジストリエディターの編集が必要なため、エラーが発生した際に、ご不安なお客様はまずは製品サポートまでご相談いただくことをお勧めいたします。
どなたかのお役に立てば幸いです。